PCIe®—高速インターフェース
PCIeインターフェースとNVMe™プロトコルの組み合わせによりSSDが大幅にスピードアップします。単一のシリアルデータ接続を使用するPCIe接続は、従来のシングルレーンのインターフェースの4倍のスピードを実現します。
PCIeとは?
PCI Express®またはPeripheral Component Interconnect Expressとも呼ばれるPCIeは、コンピューターで使用される高速シリアルバスです。PCIeは、コンピューター内のデバイス間またはコンピューターと周辺機器との間で情報やデータを送受信する物理接続です。
PCIeインターフェースの仕様は、900社以上の企業で構成される共通規格作りのためのコンソーシアム、PCI SIG(Special Interest Group)が管理・策定しています。
PCIeの歴史
PCIeはPCI、PCI-X、AGPバス規格に代わる規格として1990年代半ばまで広く利用されていました。 やがてコンピューターユーザーがより高度なプラグアンドプレイ機能とより高速な周辺機器接続を求めるようになり、別の規格の誕生が必要になりました。PCIeは従来の規格を向上させ、システムスループットの向上、I/Oピン数の削減、設置面積の縮小、パフォーマンススケーリングの向上、より詳細なエラー検出・報告、ネイティブホットスワップ機能、ハードウェア支援によるI/O仮想化を実現しました。
PCIeは周辺機器を対象とした規格でしたが、コンピューターメーカーは接続の高速化によりSSDなどの内部ハードウェアのスピードも向上することを認識していました。SSDは既にハードディスクドライブより高速でしたが、既存の接続規格であるSATAではスピードアップに限界がありました。そこでSSDのさらなる速度向上を実現するために、PCIeと共に新しい論理インターフェースプロトコル、NVMeが策定されました。NVMeの詳しい情報はこちら。
PCIeの性能
この規格の最大の特徴は、PCIe接続への複数レーンの実装です。1つのレーンはSATA接続と同様に単一のシリアルデータ接続です。PCIeでは、ストレージデバイスに4つのレーンを使用することによりSATA接続の4倍高速なデータ交換を実現しています。
これらの機能拡張に伴って消費電力の削減という新しいメリットももたらされました。NVME、PCIe、そして可動部を持たないSSDの組み合わせにより、ノートパソコンやタブレット向けの低消費電力でバッテリー駆動時間の長いストレージドライブが実現しました。
PCIeコネクターとNVMeプロトコルを組み合わせることにより、SSDがスピードアップします。
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