フォームファクタとは?
コンピューターのフォームファクタとは、ハードウェアまたはハードウェア部品のサイズや形状、物理仕様のことです。コンピューターのフォームファクタは、コンピューターシステムの物理仕様を表す目的で使用されます。フォームファクタは、接続の適合性の面で非常に重要です。
フォームファクタの重要性
コンピューターのフォームファクタの最も分かりやすい例は、デスクトップコンピューターとノートブックコンピューターの違いです。それぞれに同じ部品があるとしても、形状が異なり、取り付け方も異なります。たとえば、デスクトップコンピューターのキーボードは、ノートブックコンピューターのキーボードのスペースに収まりません。
ハードウェアのフォームファクタ設計は、より大きなハードウェア装置に使用される部品のフォームファクタ設計に依存し、その影響を受けます。部品のサイズと形状が影響を受けるように、接続と電源仕様も影響を受けます。大部分の部品メーカーは、部品が電気的、電子的に連携し、物理的に空きスペースに収まるようにするための標準化規則を設けています。
部品のフォームファクタ標準化には、非対応部品が物理的にスペースに収まらないようにすることも含まれます。たとえば、ミニUSBレシーバーのフォームファクタでは、マイクロUSBコネクタを挿入できません(その逆も同様)。2つのコネクタの電気的、電子的仕様は異なるため、誤って挿入すると、他の部品やデータが損害を受けることがあります。
コンピューターメモリ
非対応部品の挿入を防止するために変更されているもう1つのコンピューターフォームファクタの例として、ランダムアクセスメモリがあります。各世代のコンピューターメモリは、別の世代のメモリ向けに製作されたマザーボードのスロットに挿入できないようにつくられています。電気的、電子的仕様は各世代のメモリで異なるため、非対応メモリを挿入すると動作しないばかりでなく、最悪の場合はマザーボードやプロセッサに電気的に損傷することがあります。パソコンのメモリをアップグレードするか、メモリを増設する場合は、Crucial® Advisor™ツールまたはSystem Scannerツールを使用して対応部品を入手してください。
メモリのサイズと形状は、世代の違いに加えてハードウェアの種類によっても異なります。サーバー、デスクトップコンピューター、ノートブックコンピューター、ノートパソコン、および携帯電話は、すべて異なるメモリのフォームファクタを使用します。これらのフォームファクタは、物理的なサイズばかりでなく、接続ピンの本数や構成も異なります。メモリの他の区分に関する資料はこちら。
ソリッドステートドライブ
SSDにも同じ考え方があります。技術の世代おおびハードウェアの用途に応じてサイズと接続が異なります。SSDのフォームファクタに関する資料はこちら。
マザーボード
マザーボードのフォームファクタもまた、物理的なサイズや、電気および電子的な接続数と接続の種類が異なります。マザーボードのフォームファクタは比較的変化に時間がかかりますが、PCIeなどの重要な新しい接続方式が開発されると、その新しい技術がマザーボードに反映されます。
マザーボードのフォームファクタは、ハードウェア装置のサイズと、それぞれの種類のマザーボードに取り付けられると考えられるカードやドライブ、プロセッサ、およびメモリの数と種類に応じて設計されます。デスクトップコンピューターのマザーボードは、必ずと言っていいほど、ノートブックコンピューターのマザーボードと異なります。
まとめ
現在のコンピューターをアップグレードするか、またはコンピューターを購入してアップグレードする場合は、部品のフォームファクタを確認することが重要です。そうすることで、正しく取り付け、正しく機能する新しい部品を購入することができます。
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