パソコンのノイズの原因
デスクトップパソコンから発進時のジェット機のような音がする場合、その音を減らすいくつかの方法をご紹介します。
ノートブックパソコンにおいては、メーカーごとに解決方法が異なるため、直接メーカーにお問い合わせください。
ノイズの診断
パソコンの過度なノイズの主な原因として、ファンとHDDの2つが考えられます。ファンは、プロセッサ、マザーボード、グラフィックスカードから発生する熱を冷ます役割を果たします。ファンが緩い場合や、小さすぎるかパワーが不十分な場合、ファンからノイズが発生することがあります。プラッターの回転時やヘッドのデータシーク時に、HDDからノイズが発生する場合もあります。ノイズが多い状態は一般的に悪い兆候であり、すぐに対処する必要があります。
コンポーネントの緩みが原因となり、パソコンのフレームに当たり振動する場合にも、ノイズが発生する可能性があります。不適切な場所にパソコンを置くと、パソコン内部のノイズが増幅されることがあります。
パソコンの使用年数に伴い、埃、ペットの毛、糸くずが入り込み、ファンの効率的な動作を妨げる原因となります。部品の緩みや、単に劣化した場合にも、振動とノイズが悪化する可能性があります。
特に高性能なパソコンの場合は、通常よりケース内のファンの数が多く、グラフィックスカードなど一部のコンポーネントに専用のファンが必要になります。特にファンは古くなるため、ファンの数が多いほどノイズが増えます。
パソコンを静かにする方法
パソコンを静かにする手順は、ノイズの発生原因に応じて3つのレベルがあります。
第1レベル
パソコンの底面にゴム製の足を付けて、平らな場所に設置されていることを確認します。ゴム製の足がない場合は交換部品を購入するか、カーペットや柔らかい素材の上にパソコンを設置してください。室温が高温であったり、パソコンがオーバーヒートしている場合に、ノイズや振動を吸収できる冷却パッドがあります。詳しくは、パソコンを低温に保つ10通りの方法を紹介しているこちらの記事をご覧ください。
パソコンをデスクの下や閉ざされた場所に移設すると、ノイズが弱まることもあります。ただし、パソコン周辺の防音装置を強化するとファンの動作が過剰になるため、移設する場合は注意が必要です。ファンがノイズの原因である場合、移設を行うことにより問題がさらに悪化します。パソコンを移設する場合は、熱を逃がすために、パソコンの周囲に5cm以上の隙間を空けるようにしてください。
第2レベル
簡単な解決方法で状況が改善しない場合、より詳細な対応が必要になります。パソコンの背面を取り外し、付属品、ネジ、ガスケット、グロメットをすべて確認します。緩んでいるネジがあればしっかりと締めます。劣化または欠落しているガスケットやグロメットがあれば交換します。
パソコンの背面を外している間に、柔らかいブラシとエアースプレーを使ってパソコンの埃を吹き払います。エアーをファンに強く吹き掛けるとファンが破損する可能性があります。エアーはファンの周りで慎重に吹き掛けてください。
ノイズの原因がHDDの場合は、SSDへの換装をご検討ください。HDDからときどきカチッという音以上のノイズが発生する場合、ハードウェアが故障しかけている可能性があります。HDDが故障または回復不能になる前にデータを移動することが重要です。SSDがもたらすメリットについて詳細をご覧ください。
第3レベル
ここまでの手順で解決しない場合は、深刻な状況と判断する必要があります。古いファンを新しいファンと交換します。現在使用しているファンの物理的なサイズを確認し、同じサイズの新しいファンを注文する必要があります。サイズを確認することによって、必要なスペースに確実に収まるようにします。できるだけ、空気の移動量が多く、デシベル等級の低いファンを注文してください。
電源装置がオーバーヒートしている場合、アップグレード後のコンポーネントに対する追加の負荷に対処できないことが考えられるため、冷却ファンが付属した新しい電源装置への交換を検討してください。
パソコンに防音機能を追加することもできます。ただし、防音機能を追加すると熱の吸収も促進されてファンの動作が激しくなるため、慎重に検討する必要があります。
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