XMPおよびEXPOとは
システムに取り付けたメモリの動作速度とタイミングは、一連の値がJEDECと呼ばれる規格で定められています。DDR4メモリとDDR5メモリにDDR4-2133、DDR4-2666、DDR5-4800などの速度があるのはこのためです。これらは、すべてのメモリメーカーが準拠している標準化された速度です。
JEDEC以外にも、一部のメモリモジュールで使用できる追加のプロファイルがあります。これらの機能は、システムまたはマザーボードのベンダーに応じてXMP(インテル®が策定したエクストリームメモリプロファイル)またはAMD EXPO™(AMDが策定したExtended Profiles for Overclocking)と呼ばれ、すべてのメモリメーカーが高性能デスクトップメモリで使用しています。これらのプロファイルにより、使用するパーツやプラットフォームに応じて、より高速なパフォーマンスを実現することや、システムレベルでメモリが低速にダウンクロックされた場合にパフォーマンスを回復させることができます。XMPまたはEXPO対応のメモリを購入する場合は、XMPまたはEXPO対応のマザーボードとメモリ速度に対応するCPUと組み合わせてください。通常、プロファイルは、BIOSまたはUEFI設定で手動で有効にする必要があります。
XMP/EXPOメモリを取り付ける手順
XMP/EXPO非対応のマザーボードや、XMPを有効にしていないマザーボードにXMP/EXPOメモリを取り付けると、コンピューターによって決まるJEDEC対応のタイミングで動作します。Ballistix®メモリの場合は、次に低い速度にダウンクロックされてしまうことが多いです。例として、XMP/EXPOによらない動作の場合に、DDR4-3000 Ballistix EliteメモリのペアをDDR4-2400の速度で動作させることができます。また、3000の速度で動作させることもできますが、この場合レイテンシーが大きくなります。DDR5モジュールの場合、BIOS、CPU、そしてメモリアーキテクチャーの組み合わせが原因で、XMP/EXPOを有効に設定するまでDDR5-4800がDDR5-4000仕様の速度で動作することなどがあります。当社のメモリの大部分は複数の速度設定に対応しているため、これらすべての動作に問題はありません。お買い上げのメモリは当社のウェブサイトに掲載されている周波数またはタイミング以外であっても、その範囲内であれば問題なく動作します。
一部のASUSマザーボードに搭載されているDOCPや、一部のGigabyteマザーボードのEOCPなど、拡張プロファイルを採用した同等の機能が存在していますが、これらの機能もXMP/EXPOメモリに対応しています。
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