M.2 PCIe®NVMe®SSDを最適化するためのBIOS/UEFIの設定

新しいM.2 NVMe PCIe SSDを取り付けると、SSDを高速化するためのシステムの設定や、SATAおよびNVMeポートの共有帯域幅の管理に関するメッセージが表示されることがあります。 

対象システムによって異なるため具体的な説明はできませんが、これは不具合ではありません。

詳しい設定はシステムによって異なりますが、基本的な概念を理解しておくことは、ハードウェアを最適化してパフォーマンスを向上させ、ドライブが検出されないなどの問題を回避するのに役立ちます。

また、これらの概念を知っておくことで、ハードウェアのパフォーマンスを最適化するための設定方法に関する詳しい情報を探し出すことができます。こうした知識は、SSDやハードディスクがシステム内で検出されないなど、実際の不具合を防止するのを助けてくれます。  

以下の例は、NVMe SSDを初めてASUS® ROG Maximus IX Formulaに取り付けたときに表示されるPOSTメッセージを示しています。

NVMe SSDを最適化するためのキーコンセプト

PCIe x4モード

多くのシステムはNVMe SSDのパフォーマンスに最適なPCIe x4モードに対応しています。このモードを有効にすると、他のポートから帯域幅が再配分される(多くの場合この手順で他のポートが無効になる)ことでSSDの速度が最大になります。

BIOS/UEFIの設定

M.2ポートの設定は通常、システムのBIOSまたはUEFI設定で行うことができます。この設定が自動化されている場合もあれば、NVMeドライブを取り付ける際に設定を調整するよう促すメッセージが表示される場合もあります。これにより、ハードウェアを取り付ける前に、この機能に関する知識を得ることができます。

マザーボードのマニュアルとツールヒント

詳細な手順は通常、システムまたはマザーボードのマニュアルに記載されています。また、BIOS/UEFIインターフェース内のツールヒントを参照しながら設定プロセスを進めることもできます。

例:ASUS ROG Maximus IX Formula

NVMe SSDをASUS ROG Maximus IX Formulaに取り付けたときにPOSTメッセージが表示されることがあります。NVMe SSDを最適化する詳しい手順は以下の通りです。

BIOS/UEFIにアクセス:

システム起動時に(通常はF2やDELなどのキーを押すことで)システムのBIOS/UEFI設定にアクセスします。

M.2構成の場所を特定:

M.2構成設定の場所を見つけます。この場所はマザーボードのモデルによって異なります。

PCIe x4モードを有効化:

M.2スロットのPCIe x4モードを有効にするオプションを選択します。このモードを有効にすることでNVMeのパフォーマンスを高速化できますが、マニュアルや画面上のツールヒントに示されているように、SATAポート5と6が無効になります。

以下に示すのはROG Maximus IX FormulaのUEFIにおけるM.2帯域幅の設定例です。x4帯域幅を有効にすると、NVMeのパフォーマンスが高速化し、SATAポート5と6が無効になります(マニュアルとこの画面のツールヒントを参照)。

ヘルプ情報

お使いのシステムでこれらの調整を手動で行う場合は、システムメーカーのウェブサイトでお使いのマザーボードおよび具体的な支援についてのサポートページを参照してください。

お使いのシステムのBIOS/UEFIに用意されているヘルプやツールヒントをよくお読みください。

これらの設定を理解し、詳しい手順が説明されている場所を知っておくことで、システム内の他のコンポーネントとの競合を招くことなく、NVMe SSDを最適な速度で動作させることができます。この知識はまた、Crucial NVMe SSDでシステムをアップグレードして、速度とストレージを迅速にブーストするのにも役立ちます。 

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