グラフィックデザインに適したハードウェアを選択する

グラフィックデザインのシステム要件は、作業内容と場所によって異なります。ハードウェアのオプションを把握することで必要なシステムを適切な価格で入手するのに役立ちます。

作業内容の把握

グラフィックデザイナーに最適なコンピューター構成は、どのような種類のデザイン作業が伴うか、予算、携帯性、ファイル互換性などの検討事項に左右されます。最初のステップは、行う作業の種類、予算、必要な携帯性、必要なファイル出力の種類についてよく考えることです。

Mac®とWindowsの選択

決定すべき事項の一つは、パソコンのプラットフォームです。以前は、一部のソフトウェアは MAC OS®でのみ利用可能であった為、Apple®のパソコンはグラフィックデザイナーにとって最適な選択肢でした。近年これは大きく変わり、多くの主流ソフトウェアは複数のプラットフォームで利用できるようになっています。 

ハイエンドのApple製品は、その大部分がグラフィックデザインに合わせて事前構成されています。しかし、これらはアップグレードができない場合があり、アップグレード可能であってもメモリとストレージドライブしか交換できません。

Windowsは、グラフィックデザインに対応するには多くの事前作業が必要ですが、ほとんどの場合が必要なシステムを確実に実現できるようにコンポーネントを選択することができます。より優れたコンポーネントが市場に出た場合、Windowsコンポーネントは交換することができます。数年ごとに完全に新しいパソコンを購入するよりも、一年にいくつかのコンポーネントを購入する方がはるかに安価です。WindowsとMacの詳細は、こちらをご覧ください。

ファイルの互換性は現実的な問題です。顧客が特定の形式を使用している場合、通常は同じ形式を選ぶことが最善です。ほとんどの製品は問題なく交換できますが、ファイルの送受信が頻繁に発生する場合は、一般的なシステムで開始すると対処が容易になります。

グラフィックデザイナーのパソコン

デスクトップPCとノートブックPCの選択

次に行う決定はデスクトップPCとノートブックPCのどちらが必要か又はその両方が必要かどうかです。ノートブックPCの携帯性を優先すれば画面サイズやコンポーネントの互換性を妥協しなければなりません。デスクトップPCは高速でパワフルですが、携帯性はありません。両方を使用することがベストですが、ファイルが正しいパソコン上にあり、ソフトウェアが2台のパソコン上で互換性を保っていることを確認するという余分な作業が発生します。2台のパソコンの購入が予算内に収まらない場合もあります。

本ガイドでデスクトップPCとノートブックPCのどちらが必要かを判断してください。

ストレージドライブ

ストレージドライブは、従来のハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)のいずれも使用できます。1つのシステムで異なる種類のドライブを複数使用できます。HDDとSSDの違いの詳細は、こちらをご覧ください。 SSDではファイルを高速に開くことができ、大きいファイルを定期的に開く場合に利用価値があります。

ノートブックPCの購入を計画している場合、追加で外付けドライブの購入を検討してください。外付けドライブには完了したプロジェクトのファイルを格納できる為、これらのファイルを保持しながらノートブックPCのドライブを現在のファイル用に解放できます。

作業ドライブには、最低512 GB SSDまたは750 GB HDDが必要です。これは最小値です。複数の大きいファイルで作業する場合は、さらに大きいドライブが必要になります。ハードドライブについては、ドライブの速度についても注意を払ってください。速度は、RPM(毎分回転数)で表され、必要なファイルを見つけるのにドライブがどの程度の速度で回転するかを示します。高速なほど優れています。少なくとも7200 RPMのドライブが必要です。 

デスクトップコンピューターで多数の動画を操作する場合は、RAID(リダンダント アレイ オブ インエクスペンシブ ディスクズ)のセットアップを検討してください。これは複数ドライブを1つのドライブとして動作するようにしたものです。極めて大きいファイルで作業する時に非常に役立ちます。

外付けハードドライブを搭載したノートブックPC

GPUとVRAM

GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)は、プロセッサに統合されたもの又は個別のユニットになります。非常に基本的なグラフィックデザインを除いては、専用GPUが得策です。専用グラフィックスカードまたは統合グラフィックスカードの詳細は、こちらをご覧ください。

選択したGPUにデスクトップまたはワークステーションユニットのオプションがある場合、ワークステーションユニットを選択してください。これは一般的により堅牢です。

専用グラフィックスカード上にはメモリが搭載されており、通常これはVRAM(ビデオランダムアクセスメモリ)と呼ばれます。どのような種類のメモリも現在開いているファイル用の一時的なバンクとして機能します。一般にVRAMは多ければ多いほど良く、複雑な作業では最低1GBが推奨されます。

プロセッサ

プロセッサまたはCPU(中央処理装置)は、その他の全てのコンポーネントに命令を与えます。グラフィックデザインでは、コア数およびプロセッサ速度の2つの重要な仕様があります。一般的に最低1ギガヘルツ(GHz)速度のクアッドコアプロセッサが必要です。   

メモリ

メモリまたはRAM(ランダムアクセスメモリ)はVRAMから分離しています。VRAMはグラフィックスカード専用に使用されます。RAMはプロセッサによって使用され、現在使用しているファイルの情報を格納します。これによって複数のファイルとプログラムを切り替えることができます。RAMの最小量は16GBです。Adobe® Photoshop®の使用を予定している場合、メモリをさらに追加してください。推奨されるRAMの量については、こちらのリストをご覧ください。

新しいアプリケーションの使用でパソコン購入時よりも多くのRAMが必要な場合、大概のパソコンではアップグレードしてメモリを追加したり交換したりすることができます。

Crucialメモリ(RAM)

周辺機器

考慮すべき最後のコンポーネントは、パソコンに接続する周辺機器です。検討対象となる全てのパソコンにも有線とワイヤレスのコネクターが搭載されている必要があります。複数の方法で接続できることで機器の適合性が高くなります。手元に周辺機器が無い場合など、利用できるものを把握できるとは限らない場合に特に重要です。自宅で使用する場合、ノートブックPCのモニターがあると便利な場合があり、デスクトップPCには当然ながらモニターが必要です。外付けモニターの場合、できる限り最高のピクセル密度と解像度を装備した最低20インチのモニターを購入してください。色精度には特別な注意を払ってください。VA(垂直位置)またはIPS(面内スイッチング)モニターには高い色精度があります。

ノートブックPCの場合、日々持ち運べる最大の画面サイズを選んでください。一般的にグラフィックファイルでの作業には少なくとも15インチのモニターが必要です。

これらの要件に従い作業と予算に見合うパソコンを見つけてください。 


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