従来のハードディスク(HDD)を所有したことがあれば、おそらく、どこかの段階でデフラグを行ったことがあるでしょう。これは、HDDの構造上、デフラグが必要になるためです。
近年、その優れたテクノロジーとメリットにより、HDDをSSDに交換する人が増えています。
ハードディスクのデフラグを行っていた人は、SSDをデフラグすべきかどうか迷うかもしれません。その疑問にお答えします。
簡単にお答えすると、SSDのデフラグは不要です。
デフラグでは、大きなファイルをハードディスク(HDD)の1つの連続した領域に保存するように再配置します。これにより、ファイルを一度に読み取ることができるため、処理が高速になります。
HDDは機械式ドライブであり、シークタイムが約15ミリ秒と比較的長いため、ファイルが断片化するたびに、次のデータを探すために15ミリ秒の時間のロスが生じます。多数の断片に分割されたファイルをいくつも読み取ると、この時間が積み重なっていきます。
SSDは、フラッシュメモリを使用してファイルの断片に遅延なくアクセスするように設計されており、平均シークタイムは0.1ミリ秒程度です。そのため、ファイルをデフラグしても、そのメリットはあまり感じられません。つまり、SSDをデフラグしてもパフォーマンス上のメリットはありません。
また、SSDは通常の動作でデータを頻繁に一時的な場所に移動しますが、書き換え可能回数に限度があり、デフラグを行うとこの回数が消費されてしまいます。
SSDのデフラグはお勧めしません。
SSDの高速化に役立たないばかりか、悪くすると書き込み回数が消費されてしまいます。
SSDを数回デフラグした程度では悪影響を与えることはありませんが、デフラグを習慣的に継続することはお勧めできません。
コンピューターをクリーンアップして速度を上げる方法は他にあります。SSDをフォーマットするにも暗号化するにも理由があり、空き容量を増やす方法もあります。これらはいずれも理にかなっていますが、SSDをデフラグする理由はありません。
コンシューマーSSDにはSATAとNVMeの2種類があります。お使いのコンピューターと互換性があるSSDを選ぶため、購入前にSSDの種類、フォームファクタ、インターフェースを確認することが重要です。
SSDをデフラグしても速度は向上しませんが、CrucialではSSDを高速化する手段をご用意しています。
Crucial Storage Executiveは、ファームウェアやバッファ設定などの一般的な問題の診断と解決に役立ち、これによりSSDを高速化できます。
外付けSSDについても同様です。Crucialの全ポータブルSSDに対応しているStorage Executiveを利用して、データの転送速度を最適化できます。
簡単に定義すると、デフラグとは、ドライブを最適化するためにデータを再配置するプログラムのことです。
ハードディスク(HDD)を使用している場合は、定期的にデフラグを実行して最適化することをお勧めします。
関連するデータをハードディスク上の物理的に近い位置に移動することにより、HDDのアームがデータをよりすばやく読み取ることができるようになり、コンピューターの動作が高速になります。
デフラグにかかる時間は、主にHDDのサイズと保存されているデータ量によって異なります。
容量いっぱいまで使用されている大容量HDDの場合は数時間かかる可能性がありますが、デフラグの処理中もコンピューターを使用することはできます。
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