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CPUのメモリ対応の制限について

特定のマザーボードまたはシステムについてサポートされる最大メモリ速度を考える際、CPUを考慮することを忘れがちです。最近のCPUはメモリコントローラを内蔵しているため、CPUの種類によってサポートするメモリ速度が異なります。マザーボードが最大2,133MT/秒(メガトランスファ毎秒)のDDR3に対応していても、多くのCPUはデフォルトではこのメモリ速度に対応していません。サーバーやワークステーションで見られるように、CPUの種類によってはより高度なECCメモリに対応している場合もあります。

CPU間の違いを示すため、旧世代のi7-2637Mの例を紹介します。Intel®のウェブサイトで下にスクロールしてCPUのメモリ仕様のセクションを見ると、サポートされる最大メモリは合計でわずか8GB、速度は1,066/1,333MT/秒のDDR3です。このCPUに対して1,600MT/秒のCrucial®メモリを搭載した場合、メモリはCPUが対応する最高速度の1,333MT/秒までダウンクロックすると想定する必要があります。

メモリとパソコンの仕様の画像

一例としてi7-6700KなどのCPUでは最大64GBのRAMに対応可能で、DDR4の追加サポートにより最大2,133MT/秒、DDR3Lのサポートで最大1,600MT/秒の速度に対応します。このCPUが最大2,133MT/秒のDDR4に対応可能であるからといって、DDR3の速度にも対応するとは限りません。したがってDDRの種類が示す意味に十分注意してください。

この情報がある場所

この情報を確認するには、CPUの型番を参照してください。CPUの型番が不明な場合、購入時の送り状、CPUが梱包されていた箱、システムBIOSの表示にもこの情報が記載されています。またはWindows®の[システム情報]を開くと、以下のようなCPU情報が表示されます。

CPUの型番と「仕様」という言葉でウェブ検索すると、通常、CPUメーカーのウェブサイトにある、そのCPUのモデルがサポートするメモリ合計と速度が記載されたドキュメントが見つかります。場合によっては、サードパーティのサイトにもこの情報が掲載されていますが、オリジナルのハードウェアメーカーと比較して、最新情報の信頼性が低いことがあります。

お使いのCPUにXMPプロファイルでBallistixメモリをネイティブ実行する機能がなくても、CPUバスをオーバークロックすることによってこの速度を実現できる場合があります。オーバークロックでCPUの実行速度を速くすることにより、CPU内のメモリコントローラーが対応可能なメモリの速度も当然のように増します。CPUのオーバークロックに関して不明な点がある場合は、オンラインリソースを参照する必要があります。BIOSの詳細設定の操作については、必ずマザーボードのマニュアルを参照してください。オーバークロックの実行はユーザー自身の責任となりますので、必ず調査して十分な自信がついてから行ってください。

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