ほこりを取り除いてシステムの寿命を延ばす。
お使いのコンピューターの動作が遅くなったり、起動の際に大量のノイズが発生したりしていませんか。問題は埃によるものかもしれません。システムの吸気ファンによって、内部のコンポーネントに次第に埃が蓄積され、徐々に熱を閉じ込めるようになっていきます。放っておくと過熱する可能性があります。また埃で静電気による損傷の可能性も高くなります。この問題を完全に排除することはできませんが、システムの埃を定期的に取り除くことで、影響を確実に軽減することができます。
コンピューターの埃の除去の基本
コンピューターの埃を取り除く最も簡単で効果的な方法は、コンピューターショップやオフィス用品店で購入できる圧縮空気のスプレー缶を使用することです。お使いのシステムにどのくらい埃がたまっているかにもよりますが、1缶以上必要かもしれません。システムに圧縮空気のスプレー缶を使用する際は次の5つの手順に従ってください。
- 電源を切り、コンピューターの電源プラグを抜きます。ケースを開いて確認してみてください。システムを一度も掃除したことがないのであれば、おそらく埃がたくさんたまっているでしょう。
- 缶の注意書きに従い、噴射する際は缶をまっすぐ持ちます。缶を傾けたり、斜めに持つと、システム内で結露が発生する場合があり、放置しておくと損傷を引き起こす可能性があります。
- 前面通気孔、ファン、CPU冷却装置、グラフィックス冷却装置、ヒートシンク、電源装置、背面通気孔、奥まった場所など、埃や汚れが見える場所に噴射します。
- 埃が完全になくなるまで噴射し続けます。大きな埃の塊は、手で取り除く必要があります。
- ケースを閉じて再起動します。再起動中に、ファンの動きが変わったことに気づくはずです。ほとんどの場合はファンの回転速度が上がり、継続的に内部コンポーネントを低温に保つことができます。
- 3~6週間ごとにこのプロセスを繰り返してください。堆積する埃の量が減るとコンピューターの寿命が延びる一方、掃除せずにいると、ファンが故障し、システムが過熱するリスクが高まります。
缶入りエアダスターを推奨する理由
缶入りエアスプレーを使用せずにパソコンを掃除する方が手軽に感じるかもしれませんが、家にあるものを使った自己流の掃除法は避けるようお勧めします。
- 掃除機にソファなどを掃除する付属ノズルを取り付けて使用すると、すばやく埃を取り除けますが、同時に多量の静電気が発生し、内部コンポーネントの深刻な損傷の原因となる可能性があります。
- 羽ぼうきや布きれ、その他の家庭用の掃除道具では、埃を取り除ききれないため、内部コンポーネントの損傷のリスクがあります。
- ハンディワイパーや湿らせた布でふいたり、システムに息を吹きかけたりする方法もお勧めできません。システムに湿気は禁物です。